語学教育研究所

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外国語教育のパイオニア,H.E. パーマー

H.E. Palmer (1877-1949) は若いとき 11 年にわたってベルギーで「外国語としての英語」を教えていましたが,第 1 次世界大戦が始まったのでイギリスに引き揚げました。ロンドン大学の講師になったパーマーは,当時の新しい学問だった言語学や心理学を学んで,ベルギーでの実践に理論的裏付けをしました。まだその頃は TESOL や応用言語学という学問はありませんでしたが,彼の業績はその分野の先駆的な仕事でした。

1922 (大正11) 年,元文部次官の澤柳政太郎と「松方コレクション」の松方幸次郎の尽力で日本に招かれ,英語教育改革に協力することになりました。最初は 3 年の約束でしたが結局 14 年間にわたって,文部省の顧問として研究所の所長として日本の全国各地を歴訪,機関誌『ブレティン』に毎号寄稿,数千ページに及ぶ著作を発表し,ひたすら英語教育の改革・改善にその情熱を傾けました。彼の代表的な著作には A Grammar of Spoken English (1924),English Through Actions (1925) などがあります。

『ブレティン』(1985) も主要著作 (『パーマー選集』1995) も復刻版が出ていますから容易に読むことができるようになって,近年ますます再評価の声が高まってきています。

なお、1999年末まで13年間日本に滞在し、東京外国語大学などで教鞭をとったRichard Smith氏(英国Warwick大学)が、同大学のウェブサイト "The Warwick ELT Archive" 内 "Hall of Fame" の中で、H. E. Pamerについて詳しく書いています。ぜひご覧下さい:
 The Warwick ELT Archive" 内 "Hall of Fame

また、H. E. Palmerの生涯については、次の著書もご参照下さい。
 伊村元道(1997)『パーマーと日本の英語教育』大修館書店

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